メタン発酵法も、いろいろです。安価なラグーン方式もいいのですが、
見栄え等を考えると開発途上国向け用では安価で良いかもしれませんが、国内設置となると課題も有り得ると思われます。
メタン発酵は、何れも理論的には類似で、廃棄物(家畜・家禽類の糞尿、食品残渣、他)を発酵させてメタンガスを得ると同時に、廃棄物の減容化、環境改善(臭い、メタンガス大気放出防止)等です。
そこで、見栄えの優れた、そしてコンパクトで、工期の短い全コンテナー方式を採用したメタン発酵(発電)装置の紹介です。
基本構成は、大型40フィート(12m)・コンテナ―のメタン発酵槽(反応器)、或いはメタン・ガス貯槽(プラ製バック・タンク)等を必要数を任意に設置する方式ですが、中型20フィート(6m)・コンテナ―も選択可能です。
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左側写真例の様に、全て大型コンテナー(40フィート,12m)を必要な規模数を並列に並べるだけです。タンク方式で問題となる基礎工事、タンク槽の現場工事等は殆ど不要です。
後日必要なら処理規模の追加も、コンテナー反応器数の追加で簡単に対応可能です。必要なら後日設置場所の移動も比較的簡単にできます。
因みに、例えば、糞尿であれば、40フィートのコンテナー反応器1基(32m3)で2.4d/日の廃棄物が処理できる見込みです。
従って、10基(写真下段コンテナーA)あれば、タンク容量(320m3)で24d/日の処理量が可能、成牛約400頭程度の廃棄物を全て処理できます。
メタンガス(@5,140Kcal/Nm3)は約800Nm3から900Nm3程度発生できる見込みです。このガスを即エンジンで発電等に使用できますが、
例えば、自家用利用(Micro-Grid)の場合、電力需要とガス発生量が一致しない場合も多いと思われます。
この様な場合、ここでは多層プラスティク膜(Membrane)製のガスタンク(大きなプラ袋)をバッファー・タンク(60m3/基)として使います。
写真のBの8基(合計480m3)がそれで、1日当たりのガス発生量の60%も貯蔵できます。例えば、夜間発生ガス分を日中使用することもできます。尚、ガスタンクは全てコンテナー内に収まっていますので、外見はプラ袋には見えませんし、何か外部から傷つきガス漏れの可能性も無いと思われます。
この様なバッファー・タンクも、バッファー・ガス量に応じ、調整可能です。バイオマス・(発電)ガス化装置でも、ガス発生変動の平均化等の目的で、この様なバッファー・タンクを良く使います。
勿論、メタン発酵発電による売電ビジネス(FIT:電力固定価格買取制度)用途でも使用できます。
この場合、売電価格も高い(39円/ kWh)と高価、原料廃棄物は勿論無料、或いは処理費が頂けます。
具体的にコンテナー方式のメタン発酵(発電)をご検討中であれば、直接お問い合わせ下さい。
その他、本コンテナー式バイオ(メタン)ガス発酵(発電)装置の概要は下記を参照下さい。
1)大型並列コンテナー式バイオ(メタン)ガス発酵(発電)装置の説明書(PDF)はこちらからダウンロードできます
2)『大型並列コンテナー式バイオ(メタン)ガス発酵(発電)装置の紹介』Blog記事はこちらです
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