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バイオマス原料、バイオ油原料 の情報を掲載します。
特にお薦めは、ポンガミア、エネルギー用超高収量竹(東南アジア、沖縄でのプランテーション化),及びジャイアント・ミスカンサス(国内の遊休地利用)、等々の栽培です。
プランテーション化、或いは大規模栽培の実施では、収益性の観点から優良、均一特性の苗(クローン苗)、或いは少なくとも選抜種子の確保が必要不可欠です。
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(1)バイオマス原料 (バイオマス素材の熱分解ガス化、或いは燃焼利用)
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ガス化発電、或いはボイラー用等のバイオマス原料の種類は多々あります。
その電力価格(間伐材:40円/KWh、一般材:24円/KWh)から、特に売電(FIT)ビジネスでは、木質系チップ、或いはペレット等が代表的な原料です。
但し、国産にしても、輸入にしても、多くは第3者を介しての購入となり、バイオマス発電ビジネスの最大の量的、価格面の不安定要因です。
国内に多々ある耕作放棄地を利用し、自前の原料確保も重要です。その例にとして、お薦めは代表的なエネルギー作物,
試験栽培も国内でし、組織培養(Tissue Culture)苗の輸入ルートも確立しているジャイアント・ミスカンサス(左記写真)です。
一旦、植栽すれば、20年間程度は無肥料で毎年冬季に収穫できます。120〜130ヘクタール程度で、ガス化発電なら1MW程度の発電ビジネスがFIT契約期間の20年間は継続できます。
国内何処でも栽培可能だと思われます。同様に,バイオマス熱エネルギー材用の桐(Paulownia)もバイオマス原料として有望であり、3年サイクル程度で収穫可能です。
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(2)バイオ油原料 (油分を多く含む多収量種子植物栽培)
現状、バイオ油(SVO)燃料を利用する 中大規模ディーゼル発電は、
主に輸入パーム油を、中小規模発電なら廃食油に頼っていますが、
将来のバイオ油の多様化、安定的な確保、等が重要不可欠です。
他に、非バイオ油系の廃プラ熱分解油
、及び原油、等のSVO燃料利用も、実例は少ないですがあります。
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新たな樹木系非食用バイオ油候補ならジャトファ油、ポンガミア油、モリンガ油,
文冠果油、カシュナッツ油,
Macau'ba油等です。
何れの油もSVO燃料としての直接利用に加え、バイオ・ディーゼル燃料(BDF)製造用原料油の確保でも同様です。
特に、Macau'baはブラジル・パームとも呼ばれPalmの仲間ですが、パーム油の2倍も油がとれて、パームの様な森林破壊も回避出来て、加えてステアリン酸(固化)は含まれないブラジル産の最注目株の様ですが、海外プランテーション展開向きで国内栽培は無理です。
同様に,沖縄に自生しているクロヨナ=ポンガミヤ,及びモリンガ等も温暖な沖縄なら栽培できます。他は熱帯・亜熱帯地域限定です。
何れにしても海外から、これら原料油の直接輸入も可能ですが、相手先の信用情報、価格変動等の確認が特に重要です。この業界、いろいろ問題が起きています。
特に、単位面積当たり多収量(非食用)油が収穫できるポンガミア栽培なら数年で1ヘクタール当り5dから最大10〜12dもの油が長期に毎年収穫可能です。
海外(東南アジア、印度、アフリカ、他)で大規模プランテーションを自営で計画し、輸入するビジネス展開なら、或いは国内でプランテーションを計画するなら、沖縄諸島でも栽培可能な多収量ポンガミヤ
(英語名はMillettia Pinnata, Pongamia Pinnata,Karanja,他):左上段写真)がお薦め,面白いと思います。短期間に安定収入を得る為、ポンガミヤ収量が少ない間(1〜10年)、他油植物(Castor,Camerina,Moringa等)の間作栽培(Inter-croping)法もあります。
これにより単位面積(ha)当たりの油収量・収入の最大化が可能です。
尚、文冠果は中国内モンゴル地方の原産で、北海道等で栽培出来そうです。下記写真の上段は中国東北部原産の文冠果の花です。
ビジネス展開を本格的に目指すなら、当然優れた優良品種の選択がプランテーション成功の第一歩です。更に、可能なら優良ポンガミヤ親木と同一遺伝子・油収穫特性を持つ大量の苗の確保となります。
この様な苗の生産法はいろいろ有りますが、輸入時の植物検疫をパス出来る無菌・無病状態の、通常は入手が困難な(クローン)苗が得られる(Micro-Propagation苗;左下段イメージ写真)、Mini-Cutting苗、等がベストな選択です。
商業栽培目的でより安価を狙い播種法を採用するなら、少なくとも選抜優良種子(Elite-Seeds)の入手が最低条件であり、こちらも入手可能です。
プランテーション栽培なら機械化スペースも考慮し、100ha規模当たり40,000〜60,000株程度の植栽となります。
優良苗(種子)の確保と同時に、優れたプランテーション管理法の確立(必要ならコンサル等)も当然必要です。
海外を含め具体的な計画、或いは興味があれば、是非お問い合わせ下さい。
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樹木系植物バイオ油の他に、草木系バイオ油(1年草)も、有望なひまし(Castor)油、キャメリナ(Camerina)油、洋麻(Kenaf),亜麻仁(Flax),他いろいろあります。
広く一般的な油は菜種油、大豆油、コーン油等が有名ですが、主に食用油と燃料油として使われています。
最近の最注目の類似バイオ油はエチオピア・マスタード油(Brassica-Carinata)だろうと思います(右側下段写真)。
アブラナ科菜種の仲間ですので、花も黄色で良く似ています。
注目理由は第2世代のバイオディーゼル技術(水素+触媒熱分解)を使えば、比較的簡単に多収率でバイオジェット燃料(Bio-Jet-Fuel)が製造できるからです。
通常の植物・動物油には殆ど含まれていない脂肪酸のエルカ酸(C22:1/Erucic-Acid)を大量35%前後も含んだ油が取れます。北米で主に栽培されていますが、多分国内でも栽培可能だと思います。
植物油系に加え、動物油系バイオ油も実際使用されています。主に家禽類(鳥,ブロイラー)、家畜(牛ブタ)類の油脂です。粘度が植物油に比べ高く使いにくいのですが、米国等には大量にあります。
一方、国内でも魚油(鰯、イカ)は豊富です。
ポンガミア、Carinataの動画はいろいろありますが、下記はその例です。ポンガミア、ジャトローファのBlog記事もあります。
1)ポンガミアの紹介動画,等,..(YouTube、英語)はこちらです
2)ポンガミア・プランテーションの紹介動画,等,..,..(YouTube、英語)はこちらです
3)『ポンガミアの紹介』Blog記事はこちらです
4)『ポンガミアのフロリダでの試験栽培(1)』紹介Blog記事はこちらです
5)『ポンガミアのフロリダでの試験栽培(2)』紹介Blog記事はこちらです
6)『ジャトロ―ファの紹介(輸入停止中)』Blog記事はこちらです
7)ジェット燃料用バイオ油植物Brassica-Carinataの紹介動画(YouTube、英語)はこちらです
8)Macau'baの紹介動画(YouTube、独語)はこちらです
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(3)その他バイオマス/バイオ油原料(バイオ油原料植物のバイオマス残渣、藻類)
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最も有望なバイオマス、バイオ油原料として、淡水性・海水性の藻類の
利用・研究開発が行われています。
日本でも実用化研究がされていますが、海外の方が実用域に近い(写真添付例)と思われます。
国内、海外ともに話題や期待値は大きいのですが、現状未だ有力なバイオ燃料とは言えません。
因みに、最近石油最大手企業のExxonMobilのR&D責任者でも、
商業化生産は少なくとも10年先と言っています。その前に、農業廃棄物等の燃料油化があります。
尚、藻の油を利用した合成ジェット燃料、合成軽油等も一部製造されています(
藻の油をクリックすれば簡単な説明と写真添付)。藻の油から通常のBDFも製造可能ですが、藻油の製造コストも高く、付加価値を付ける為などの理由からジェット燃料、合成軽油等へのビジネス展開が注目されている様です。
海草(海藻)類、水草類(ホテイアオイ)の利用も検討されていて、
こちらの方が先に実用化かもしれません。
『藻燃料の紹介』Blog記事はこちらです
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尚、これまで紹介したバイオマス原料をわざわざ栽培しなくとも、本来の目的物の副産物のバイオマス原料化(ガス化/バイオ油)も極めて重要です。
例えば、パーム油の殻(PKS,EFB),ジャトローファ/ポンガミヤ油のサヤ、絞り粕、砂糖キビの絞り粕(バガス)、米の藁、籾殻、コーン/小麦の殻、製材(木材)のオガ粉、。。等です。
既に、これらはボイラー、ガス化原料等に有効利用されると供に、本来は廃棄物・不用品ですが、需要と供給の関係で価格が高騰している原材料もあります。
その他に、各種産業/農林魚業/一般/特殊廃棄物類も同様です。
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